夏休みをおいて3ヶ月近く振りの授業です。
この数ヶ月の間に子どもたちが大きくなってる!講師たちと身長が変わらない子もいました。
さて、授業は軽いウォーミングアップからスタート。
HipHopの動きも少し入っていました。
今日のメインテーマは「重たい身体と軽い身体」 。
まずは体育館の端から端まで重たい身体、軽い身体でそれぞれ移動していきます。
重たい身体ではほとんどの子どもたちが這って移動し、軽い身体では両手、踵を上げてふわふわと移動していきます。イメージに対する共通認識の面白さを実感しました。
そして次は重たい身体からだんだん軽い身体になるという組み合わせ。
重いと軽い、それぞれをスポットで表現することはできていますが、だんだん…という変化の過程を表すのは難しそう。
でもそれがダンス創作の重要なところでもあります。
ポーズからどのように変化して次のポーズへいくのか。
後半は4人グループでの実践です。
重い人と軽い人が同時に動き、軽い人は重い人を乗り越えていきます。
そしたら今度は重い人と軽い人の役割交代です。
みんなが毎回同じ乗り越え方にならないよう、同じポーズにならないよう、講師の矢内原さんは言葉掛けを頻繁にしていきます。
「同じにならないように!」
更に参考になるようにと、様々なポーズの写真を子どもたちに見せました。
矢内原さんの熱心な言葉掛けを聞いて、子どもたちは一生懸命考えます。
限られた短い時間で、独自のものを作り出すのは大変な作業です。
創作時間には講師やアシスタントも積極的に子どもたちの中に入ってアドバイスをしていきます。
「さっきはこう乗り越えたから次はどうしたらいい?」
「じゃあ次は身体の向きを変えてみよう」
乗り越え方一つにしても、足を乗り越えるのか、頭を乗り越えるのか、様々です。
床に横たわる重たい人も、仰向けなのか、うつ伏せなのか、他の重たい人と組合わさるのかバラバラなのか、動きのバラエティは非常に多岐に渡っています。
4人1グループでの発表が一通り終わった後、次は2つのグループを一緒にして、互いの発表で行った動きを教え合い、参考にします。
それからまたそれぞれのグループに戻って、教わった動きを参考に再度作ります。
他人から得た動きを取り込んで、自分の創作に生かすのです。
これは非常に重要な創作方法です。
先人の言うところの換骨奪胎ですね。
他のグループから得て、さあどうなるか…というところで今日はおしまい。
次回は、続きを行い、12月の発表会に向けたテーマに沿った動き作りに取りかかるそうです。
ダンスのテクニックを知らなくても、方法論を持っていればダンスを作ることができます。子どもたちや先生に、小学校の授業だけでなく、今後のダンス活動に是非生かしてもらうことができたら…と考えます。
レポ班 松岡