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2015年11月30日月曜日

11/30 Co.山田うん 最終日

週末を挟み、いよいよ今日が最終日です。
1時間ワークショップをした後には1、2年生が体育館にやってきます。

子どもたちは朝から少し興奮気味。普段人前に出るのが苦手な子も多いようですが、みんな今日を楽しみにしていた様子でした。

「オッケー集合〜」とじょこピ〜が声をかけ、いつも通り「おはようございます」からスタート。4日目のワークショップからぐんっと打ち解け始めた子どもたちでしたが、今日はひと際大きな挨拶です。みんなで大きな輪っかを作るのもスピーディーです。

子どもたちお気に入りのラインダンス(体育館の線の上を走る)も行います。このワークをやるのは3回目ですが、色んな楽しみ方がどんどん発明されていました。そして音楽でダンス。体育館いっぱいに広がって3曲分、のびのびと踊っていました。

この時間最後は3つのポーズを組み合わせたフレーズのおさらいです。1、2年生が座る場所のことも考えて、場所や方向を調整し、それぞれだった4チームを一つに繋げました。
合体ポーズで集合写真を撮り、1、2年生を迎え入れます。



全体で30分弱のショーイング。1、2年生はどんなものが見られるのかわくわくしている様子です。まず、じょこピ〜が挨拶をします。「こんにちは!」1、2年生が元気いっぱ い返します「こんにちわ!!」振り返って支援級生に「こっちも負けてられない!こんにちは!」「こんにちわ!」そうして挨拶をしあい、いつものようにダン スの時間へと入っていきます。音楽をかけて踊ったり、電車のように連なったり輪っかになってジャンプしていると見ている子どもたちも身体をうずうずさせて ぴょんぴょん跳ねています。

さっきおさらいした3ポーズのシーンを見せたら奥に並んで自由ダンスの時間。まずじょこピ〜が一人で出て行って踊ります。ミッチー、ヤンも加わってそこから子どもたちにタッチ交代。2、3人でも全く臆する事なく堂々と空間全部を使って踊っていました。どんどん人数も増え、男子チーム、女子チームに分かれての自由ダンスなども行い、最後は合体ポーズ!大きな拍手を貰いました。

じょこピ〜が「みんなも踊ってみたい?よし、立って〜」と見ていた子どもたちに言うと、歓声をあげながら一斉に散らばります。「幸せなら手をたたこう」でクラブさながらの盛り上がり。一曲終わってくたびれてみんなで座って手を振るダンス。そして最後にはいつも通り、体育館に、自分の身体に、空気に、全部に大きな「ありがとうございました」をして終わりました。

終了後、子どもたちは口々に「楽しかった!」と言ってハイタッチ。もう会えないと寂しがる子どもたちに「踊っていればまた会えるからね」と伝えるじょこピ〜。学級の先生は「普段は自己表現や人前に出る事が苦手な子たちが前に出て楽しそうにやっていて驚きました」と話されていました。そして「またこのダンスを踊りたい!と言っている生徒がいますので、CDのタイトルを教えてください」とも。小さなダンスの種が撒かれたように感じました。


(レポート:政岡由衣子)

2015年11月28日土曜日

11/27 Co.山田うん 5日目

体育館に着くと何人かの子どもたちが既に裸足になって待っていました。授業を楽しみにしていたそうです。

今日も「おはようございます」の挨拶から始めます。前日、前々日の疲れも見せず、寧ろ昨日より元気な子どもたち。真似っこダンスでは今まで使っていなかった体育館の端っこや壁などにも行き、空間を再発見する場面も。

 
前日やった体育館の線の上を走るワークを、出会ったらジャンピングタッチ、足でタッチ、おしりでタッチなど発展させて行います。そして音楽をかけてダンス。 昨日子どもからリクエストのあった「幸せなら手を叩こう」や「手の平を太陽に」など。一度踊ったことのある曲でも電車のように連なってみたり、輪になったり、座って踊ったり、正面を変えたり、色んな可能性を示していました。


そのあとは合体ポーズのワーク。一人ずつ出て行って前の人に身体のどこかを繋げて大きなポーズを作ります。「初めに行く人は長く止まっておかなきゃいけなくて 大変だから、みんなすぐ行けるように準備しといた方がいいよ!」とじょこピ〜が声をかけます。あくまでも指導ではなくアドバイスのスタンスを取っているのが印象的でした。

前日に作った3つのポーズのおさらいをします。自発的にさらにアレンジを加えるグループもありました。

残り20分。今日は一人ずつの自由ダンスに挑戦。その前にやった3つのポーズをやったり、変な風に歩いてみたり、クルッと回ったり、みんな堂々と友だちに自分の踊りを披露しているのに驚きました。自然と踊る人数が増えていき、「出たい人は出ていいよ〜」とじょこピ〜が言うと、ほとんどの子どもが踊りだし、最後には全員で自由ダンス。約10分踊り続けクタクタになり、みんなで体育館に寝転び一曲分お休みの時間。興奮ぎみだった子たちも次第におだやかに。


いつものように体育館に、自分の身体に、空気に、全部に「ありがとうございました」をして終わりました。

次回最終日は他学年も交えて公開ワークショップを行います。

(レポート:政岡由衣子)

11/26 Co.山田うん 4日目

リーダーのじょこピ〜の元気いっぱいの挨拶から始まった4日目の授業。「おはようございます!」がダンスに発展していきます。言葉遊びをしながらイメージを全身で表現していきます。真似っこダンスの後は楽しい音楽にのせて体を動かします。

授業開始から30分、すっかり体の温まった子どもたち。3つのグループに分かれてそれぞれ3つの動きを作ります。「こんなのがいい」「これは?」と出たアイディアをリーダーが「それいいね!」とまとめ、話し合います。動きができたらそれを3つの場所で繰り広げます。間の移動にも工夫があり、チーム毎に特徴のあるシーンが出来上がりました。
「寒くなってきた?じゃあ身体を動かそう!」次は体育館に引いてある色んな線の上を走ります。友だちと出会ったらタッチ。連れ立って行ったり一人でゆっくり歩いてみたり、思い思いに時間を過ごします。そこからみんなで輪になって小さくなったり広がったり、順番にジャンプしたり最後には座って輪の中で自由ダンス。最初じょこピ〜が輪の中で踊り始めます。そこにみっちー、ヤンも加わり三人で色んな動きを繰り広げ、子どもたちにバトンタッチ。最初は躊躇していた感じの空気もどんどん時間が進むにつれ自然と解け、「次やりたい!」と手を挙げる子も。側転したり走って転がったり元気いっぱいに身体を発見していました。

最後には全員で自由ダンス。踊り終わった子どもたちは清々しい顔をしていました。体育館に、自分の身体に、観てくれた人に、空気に、全身で「ありがとうございました」を言って1時間半ノンストップの授業が終わりました。

(レポート:政岡由衣子)

2015年11月25日水曜日

11/25 Co.山田うん 3日目

南瀬谷小学校の実施はCo.山田うんのカンパニーメンバーのみなさんです。リーダーは城俊彦さん、アシスタントに三田瑶子さん、長谷川暢さん。支援学級32名の子どもたちと、6日間ワークショップを行います。7月に1回目を実施、11月17日に2日目、1週間空いて3日目の実施です。

あいにくの雨に体育館もひんやり冷えて、子どもたちも心なしかおとなしめ。
そんな中、城さん(じょこぴー)の元気な声が響きます。
最初は音楽に合わせてまねっこダンス。”幸せなら手をたたこう”に合わせて手を叩いたり足をならしたり、、、3曲程ノンストップで踊り、元気いっぱいな3人の熱気に子どもたちもほぐれていきます。

次は身体で音楽をつくってみようと3つのグループに分かれます。グループで相談しながら手や足そして声を使って音を出しながらリズムを作っていきます。音をならさない休符の部分はポーズでつなげていき、音楽を作る身体もすっかりダンス。各グループみんなにお披露目すると、ひとつとして同じ物はなく、3つのすてきな音楽が出来上がりました。
今度はその3つの音楽を組み合わせて一つの音楽を作ることに挑戦。
他のグループに惑わされてしまったりもしましたが、音楽を奏でる身体は真剣かつ活き活きしていてとても素敵でした。

そして次は輪になって一人ずつ真ん中に出て自由ダンスです。自由に踊って良いよということと、一人ずつということではずかがる子どももちらほら。しかし城さんたちは無理やり踊らせようとすることなく、じっと輪の中を見つめて子どもたちが戸惑いながらも踊りだすのを見つめていました。そうすると気付いたら恥ずかしがっていた子どもたちも踊っているです。無理に踊らせようとするのではなく、子どもたちから出てくるのを待つというのも大事なことだと考えさせられました。

最後は2回目の実施でも踊ったらダンスをおさらいです。
音楽に乗ってみんな元気よくおどっていました。ねっころがったりする動きもあり、これがダンス!?と驚いた子どももいたのではないでしょうか。
このダンスで3日目は締めくくり。32人もいると全員が集中することは難しく思えますが、踊ることを通じてだんだん子どもたちが夢中になっていく姿が見ることが出来ました。

あと3回、発表が迫ってきてドキドキワクワクが募ります。

(記録:米田沙織)



2015年11月19日木曜日

11/19 Co.山田うん 最終日

いよいよ最終日。これまで三日間で練習したり発見したものを舞台の上で発表します。子どもたちは電車に乗って地域の劇場である神奈川区民文化センターかなっくホールまでおでかけします。

劇場に着いた子どもたちは静かに気合いを漲らせている様子。まず客席へと案内されます。「緊張するね」と笑顔のロンさん。劇場とはどういう場所か、どんな危険があるのかを丁寧に伝えます。そしてついに舞台上へ。

前日までに練習してきたシーンをひとつひとつ調整していきます。「みんなの顔が見えるようにね」「横に広がりすぎると袖に入ってしまうよ」「後ろの方のお客さんのことも見てね」と声をかけます。
最後に一番始めの振付けのシーンを練習し、約1時間の本番前リハーサルを終えました。

お弁当休憩を挟み、いよいよ本番です。「本番までの時間は舞台に立つ人にとって一番大切な時間。どんな準備をすれば一番いい状態で舞台に立てるのか、それぞれ考えて時間を過ごしてね」と、ロンさんが休憩前に話していたのが印象的です。

本番30分前。学校関係者や保護者、一般観覧客、そして同じ西寺尾小学校の4年生と6年生が今日のお客さんです。続々と集まり、客席は満席。いよいよ5年生とCo.山田うんで作ったオリジナルのダンス作品「ハッピーバースデイ」開演です。

始めにロンさんがお客さんに挨拶をします。「誕生日は持っていない人がいない」とワークショップの初日に話していた事がコンセプトへと発展していったようでした。

幕が開くとノリノリの子どもたち。身体を大きく使って振付けを踊ったり、客席通路まで使って大きな輪っかになったり、1人ずつ出て行くシーンでは堂々とアピールをしていました。途中のロンさん、もじゃもじゃ、あっこの踊りには会場全体が引き込まれ、最後にはクラスごとに舞台に上がって自由ダンス。大きな盛り上がりと共に約30分の発表が終わりました。

そして演目終了後には学校主体での振り返り会がおこなわれました。各クラスのスクール・オブ・ダンス実行委員さんが色々と用意をしてくれたそうです。
やった側の5年生の感想、観た4、6年生の感想、そして副校長先生の感想などをみんなで聞き、この機会をより意義深いものとしていました。

(レポート:政岡由衣子)

2015年11月18日水曜日

11/16 Co.山田うん 1日目

今年で連続して4年目の実施となる西寺尾小学校でのCo.山田うんによるワークショップ。全国的に見てもあまり例のない、小学校とアーティストの継続的な取り組みが行われています。

今年度も5年生3クラスを対象にワークショップを開催。3日間の授業を経て4日目に地域の劇場かなっくホールにて成果発表を行います。

朝、慣れた足取りで駅から小学校へ向かいます。教員の方々と「今年もよろしくお願いします」と挨拶を交わし、体育館へ。常時10人を超えるダンサーが在籍するCo.山田うんでは、メンバー三人一組でチームを編成してアウトリーチ活動を行っています。今年の講師は昨年度から引き続き、川合ロンさんと広末知沙さん、小山まさしさん。三人は子どもたちを待つ間、身体を暖めながら空間に馴染ませていました。

子どもたちが元気よく体育館に入ってきます。挨拶、自己紹介を済ませたら早速音楽に合わせて踊りが始まります。ロンさんの真似をしながらウォームアップ。
昨年度のかなっくホールでの発表を観たせいか、子どもたちはみんなやる気満々です。

円になり、隣の人に色んなものを渡していきます。「挨拶」「プレゼント」「見えない何か」「オリジナルな動き」何周もする内に子どもたちの反応もどんどん速くなり、動きものびやかに。「プレゼントを渡すときみたいに、気持ちを大切にしてね」「もっともっと人とかぶんないような動き、やってみて!」と声をかけるロンさん。
渡すワークの発展で、クラス全員で一列に並び、動きの伝言ゲームをやります。「同じものを伝えようとするのに全然違うものになってしまうね。面白いね。どうせ変わっちゃうならもっと変なものに変えてみよう!」と、全員がそれぞれオリジナルなアレンジを加えながら伝言していきます。

授業時間も残り10分、というところで「振付けをやりまーす。サクッと教えるからサクッと覚えてね」とロンさん。約1分のダンスの振付けも隣同士で助け合いながら覚えていました。

授業が終わったあとも三人は大人気。昨年度ワークショップを受けた6年生も窓から「元気〜?」と挨拶していました。

さて、最終日にはどんなダンスが観られるのでしょうか。


(レポート:政岡由衣子)