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2012年9月28日金曜日

9/26 黒田さん 3日目

先週の授業を経て、もっと集中できる環境づくりを…と。体育館のドアを閉め、水銀灯も消しました。黒田さんの声が、空間の中で少し低めに響きます。「ストレッチしていきます」、授業スタート!

2012年9月26日水曜日

9/21 黒田さん 2日目

中休みに委員会の集まりがあったとのことで、なかなかクラス全員が揃わず。5年生ですから、そういった学校の役割もあるようです。さあ、揃ったところで…

体育館を「おさんぽ」から授業はスタートしました。手をぶらぶら、肩もゆるゆる…軽く走りながら体を温め、ほぐしていきます。程よいところで、身体部位ごとに動かすアイソレーションのウォーミングアップ。頭、顔、胸、腰などを前後左右、ななめ前・ななめ後ろに動かしてみます。なかなか難しそうです。その部位だけ動かしたいのに、他の部位が無意識に反応してしまう様子。

 続いて全員で手をつないで、輪になって…何をするかというと…つないだ手をぎゅっと握り、それを隣の人に伝えていく「伝線ゲーム」をしました。男女手をつなぐのを一瞬ためらった様子が見られましたが、頑なに嫌がったりはなく全員でひとつの輪になりました。男女の意識が出てくるのも、この年齢では当然あることですね。順回りだけでなく、逆回りも…「どこにまわってる?」か、分からなくなるのも、また楽しい。1周何秒で伝線するのか、測りました。最初は8秒、6秒、だんだん好タイムが出ます。「3秒台いくかな?」という黒田さんの声かけに、ほぼ全員の子どもたちが足幅を開いて構えました。全身でその場に、手のひらに、集中している姿が見えます。が、しかし結果4秒―

 そして、相手の「(身体を)聴いて」みることを今日やりますと黒田さんから話がありました。伝線ゲームも、触れている手のひらから伝えられることを「聴く」という体験だったわけですが、今度は触れはせずに相手の気持ちや身体の状態を読み取る、または感じ取るゲームです。5~6人で群となって歩き、先頭の人はどこかのタイミングでくるっと向きを変えます。すると今度は他の人が先頭となります。先頭になった人に他の人はついていくわけですが、見ていて渡り鳥の群れのように見えました。長距離を飛ぶ鳥たちは、必ず群れで飛び、風圧のかかる先頭は交代しながら飛んでいるのだと聞いたことがあります。歩きたい歩数や歩く様は先頭さんがやることを、他の人は読み取ってマネします。群として数名でいる状況を感じ取りながら、自分の身体も動かすという、集中力のいる時間となりました。

 この鳥の群れゲームで出たおもしろい動き5つを使って、次の内容です。「ピーポーピーポー」はステージ前、「フラダンス」はセンター付近、「かさかさ(ゴキブリ)」は入り口付近、「みーんみーん(蝉)」は壁際、「よぼよぼ(おじいさん)」は校庭側…というように、動きに対応して体育館の中で場所が選ばれました。5つの動きを、各自がやりたい時に、その場所に行ってダンスします。走る―踊るの繰り返しは、ラストの方お祭りを見ているような、そんな盛り上がりが感じられました。

 さあ、授業の最後に再び輪になって、「目指せ3秒台!」結果は…やりました!3秒8という記録。ワーという歓声とともに授業が締めくくられました。

川上暁子

2012年9月19日水曜日

9/18 東野さん5日目


東野さんの授業も残すところあと一日。この日は4クラス合同で行いました。
ウォーミングアップのために広がると、体育館があっという間に子ども達で埋め尽くされてしまいました。

ウォーミングアップはいつものように、身体の各部の脱力やアイソレーションから身体の中のボール、身体の各部をバラバラに動かすエクササイズ等をやっていきます。
そしてこれまでずっと取り組んでいるコンビネーション。
今日の授業の後半ではグラウンドで行うため、転がる動作が変更になりました。

次に前回行った小作品、一続きの流れをやっていきます。
新たに続きが作られ、フォーメーション移動がたくさん組み込まれていきました。

1・2組、3・4組に分かれて並んでいたのが、1組、2・3組、4組になり、更に1組と4組は男女で違う動きをしていきます。
一番前の列の子ども達はみなを引っ張っていかなくてはいけないので責任重大です。
一番後ろだった子達も、次の移動で急に一番前になったりと目まぐるしく変化します。
ダンスは身体の動きに加え、演者全体の動きもあり、この両方を覚えなくてはなりません。

150人近くいる子ども達を一気に動かすのはとても大変ですが、あっという間に一大群舞ができあがりました。



いよいよ広いグラウンドに出て練習。
9月半ばとはいえ、まだまだ暑さが残り、強い日差しが差してきます。

更に地面は砂で、踊る条件として恵まれてはいないものの、子ども達は非常に良く頑張って踊っていました。
今回の授業で東野さんが提示されたダンスの小作品、子ども達にとって良い経験になったと思います。

次回、最後となる授業はしばらく間を置いて11月初旬です。
東野さんのダンス授業を経て、12月の発表会に向けてどのような作品作りができているのか、楽しみです。


レポ班 松岡






9/18 矢内原さん 4日目 

授業前に、体育館で矢内原さんと担任の先生2人、スタッフで打ち合わせ…ふむふむ、今日の内容はめちゃめちゃ運動量がありそうです。ほとんどの子が今日も筆箱を準備してくれていましたが、必要なのは体力と…集中力…になりそう。
「さあ、やるよー」という矢内原さんの声かけでスタート!本日も柔軟から。

「1.2.3.4.5...あれ?やってない人いる?」と、今日も大人たちの手がおサボり君を捕まえに行きます。長座で指先を持たれて爪先までタッチ、開脚して背中を押され頭を床にタッチ…近くにいた女の子2人から「これ毎日やってたら体柔らかくなるかな~?」というつぶやきが。もちろん!みんなまだ6年生、十代ですから。これから続けていったらすごい可能性が待っているかも。

続いて、毎回やっている足のステップ。踏み込むステップとサイドステップを、変化を付けて復習しました。さらに重い・軽いの4人組のフレーズと、色と場所のイメージから創った10人組の動きも。こうやって見ていると、積み重ねてきたな~と感じられました。作品の材料になっていくだろう幾つかのピースを、子どもたちは手にすることができました。

そしてここからが今日の本題です。矢内原さん振付のダンスをみんなで覚え踊ります。和風のテンポアップな曲調に、毎回やっている足のステップも取り入れられた振付。リズミカルに床を踏み鳴らす群舞です。カウントを覚える、踊る時の正面が一定ではなく変わる、隊形変化がある…などなど、けっこう難しい!でも1時間弱で、曲に合わせて何回か踊ってみられるところまで練習が進みました。同じところで何度も間違えると、矢内原さんの声がさらに大きくなる…なんて場面もありましたが。

授業後は再び先生方との打ち合わせ。今ある創作のピースが、作品のイメージに沿ってどう変化して、他にどのような新しい動きが加わってくるのか―スタッフたちは楽しみに見届けたいと思います。

川上暁子

2012年9月17日月曜日

「スクール・オブ・ダンス」の記録 お知らせ 



6月から9月にかけて約50時間に渡る授業をアシストし、リサーチしてきた3人が中間報告をします!
その場で見た聞いた子どもたちの様子や授業の内容、講師であるアーティスト達の授業に込める思いを映像を交えながらお伝えしたいと思います。
トークセッションもありますので、是非ご来場ください。



「スクール・オブ・ダンス」の記録

日時  2012年9月23日(日) 16:30〜 
会場  神奈川芸術劇場小スタジオ
入場料 前売500円 当日800円


詳細は下記サイトをご覧下さい。
http://www.wedance.jp/2012_yokohama/program.php

9/12 東野さん4回目

四回目の授業。後半に突入しました。

まずはストレッチから。
一人でのストレッチの後、二人組で行います。
こんなふうにストレッチしながら面白い形も作れます。







そしてずっとやっているコンビネーション。みんなそろそろ覚えてきたかな?
ポーズはそれぞれ覚えているので、あとはポーズとポーズの流れがうまく繋がるといいですね。
東野さんも「ここから次に行くときは…こうしましょう」とアドバイス。


次に前回行った走る→止まる→お題に合わせて即興です。
初めは一人でそれぞれ行い、次に二人組でリーダーが即興、もう一人は真似をします。最後は四人組。


お題がだんだん具体的になってきました。「声の出ないニュースキャスター」というのもあり、表現力がある子が光っていました。

担任の先生が「あの子にあんな才能があったなんて!」

ダンスの授業で新たな個性を先生方は発見されたようです。


最後に、これまで習った動きやコンビネーションと新しい動きを組み合わせて2分くらいのダンス。
後半は長い二列を作り、マスゲームの要素を取り入れられました。




ひとつの作品が出来上がり、子供たちも単なるダンスの練習からパフォーマンスをやっているという意識に切り替わってきました。
作品としてまとまりあるものをやると、みんなの集中力がぐっと高まってきているのが分かります。

12月に行われる発表会に向けての意識が少しずつ芽生え、ダンスを取り組んでくれたら、と思います。


レポ班  松岡

2012年9月16日日曜日

9/14 矢内原さん 3日目

 今日は1限からの授業です。数人の子どもたちが早めに体育館に来ていました。矢内原さんは座りながら、その子たちに話しかけ、全体が集まるのを待ちます。講師と子どもたちの距離がぐっと縮まっている様子です。
 今日の目標は前回の教訓を活かして、並ぶときはしっかり並ぶ、必要ないときにおしゃべりしないです。さすが六年生!こういう目標が出てくるんですね。
まず最初は準備運動&柔軟です。体側を伸ばし、開脚をしたり、屈伸をしたり。柔軟は少々ハードな内容です。出来ないからや~めた~みたいな様子の男の子が、チラホラいました。すかさず矢内原さんの手が伸びます。矢内原さんに背中を押されて、柔軟に悪戦苦闘する子もいればすごく柔らかくて開脚した状態で上体がぺたりと床に付く子も。それぞれ違う体です、どうやって自分の体を扱えるかいつも以上に体を動かす中で、それも学べるといいですね。
 続いて歩きのステップの組み合わせで、列の移動を行いました。正面向いたり、後ろ向いたり近づいたり離れたりここまでがウォーミングアップです。
 そして、前回の重い・軽いのお題から作られたグループによる動きの復習。重い身体を軽い身体が超えていくことで移動していきます。重い身体のバリエーション、軽い身体の超えていく方法にもバリエーションがあり、それが様ざまに組み合わさっていて、グループ毎におもしろいフレーズが出来ています。
 続いて、今日の本題です。紙とえんぴつ用意して、何をするかと言うと「イメージってみんな何だと思いますか?」という矢内原さんの問いかけで始まりました。色・空間・行動の各キーワードに対して、5つずつ自分の答えを書きだします。「好きな色を5つ」「好きな場所を5つ」「好きな仕草を5つ」
 好きな色と言っても単に「青」という答えではなく、海の青’‘晴れた空の青など「想像してください」!なるほど!子どもたちの答えは、「雪の白」「さくらのピンク」「赤白帽の赤」などなど色々出ました。そしてそれぞれが5つの中から1番好きな色を選び、今度はその言葉を手の振りにしてみます。考え込まずに思いついたままパッと動きにして、一人ずつ矢内原さんが見てまわりました。
 一人ひとりの動きが出たら、今度はグループ作業です。4つのグループに別れ、それぞれの動きをつなげます。自分の動きをグループ内で発表し、人の動きを見て覚え、ひとつなぎの動きとしてやれるように練習しました。ほどよいところでグループ毎に発表です。「色」というキーワードから動きのフレーズが4つ、出来上がりました!同様に「好きな場所」でも動きを創ってみましたよ。最後の発表では「体を大きく使って」の言葉かけに反応して、思い切りよく動いてみる子どもたちの様子がありました。言葉から、イメージによって動きを創り出すことを体験しました。ありふれた単語ではなく、「好きな○○」というのが大きなポイントでしょうか。言葉にイメージが加わり、動きにしていくこの過程に個性が見られて、面白い創作の時間となりました。
さて、次回は連休あけの火曜日です。ダイナミックな創作テーマも決まり、先生のリクエストで、矢内原さんの振付を皆でります



川上暁子

2012年9月11日火曜日

9/10東野さん3日目



東野さん授業後半スタートしました。

ウォーミングアップ、前回行った身体の中で変化するボールの後、前回のコンビネーションに新たな動きを加え復習しました。
「これやった!」子どもたちは結構覚えていました。

前回よりももっと動きの質を良くしていくべく東野さんはアドバイスをしていきます。
重点を置いたのはジャンプの着地音。
どしんとうるさくならずに、静かに着地して、という注意。
つま先から着地すれば、音がしないということを分かっていたようです。
こちらから言わずとも、動きの改善のためにどうすればよいのか、みんなしっかりと考えていました。




後半は、即興の時間です。
ペアになり、1人がリーダーとなり動きを作り、もう1人が真似をします。

東野さんからのアドバイス
「すぐにリーダーに反応して動いて」
「フェイントを使って、こっちにいくかなーと思ったらあっちにいったりとか」

言われたことを素直に受け取る子どもたち。
動きの面白さやアイデアがかなり良い感じで見えてきました。

次は、身体をばらばらに使う即興です。
ペアになり、リーダーがもう1人に身体の一部の名称を言います。
もう1人は言われたところを起点に動かします。
頭、右手、左手、右足、左足、胴体…
東野さんたちのデモンストレーションで見せる巧みな身体の使い方にみんな「すげー」
時にはコミカルな動きに笑いもおきました。

実践では、子どもたちはまるで旗揚げゲームのように、頭を忙しく動かしながら頑張って動かしていました。


ペアでの実践の後、4人組グループで行いました。
1人がリーダー、残り3人が指示された部位を動かします。

3人それぞれ違う動き方をしたり、逆に結託して3人で揃って面白い動きを作り出している子たちもいました。
このようなワークを通してグループのメンバーの関係性が作られるのもダンス授業の醍醐味です。

最後は、イメージからの即興。
みんなで一緒に音楽に合わせて走り、音楽が止まると同時に止まります。そして東野さんが言う「お題」に沿ったイメージを動きで表現します。

たくさんのお題が出され、子どもたちは悩みながらも楽しそうに取り組んでいました。
「引っ張られる」「台風」「狭い道を通る」「時計」「太陽」「マリオ」「爆発」etc.

「太陽」では、ほとんどの子どもたちが燦々と輝く太陽そのものを表現して、手を広げてキラキラさせていたのに対し、1人だけ男の子が座って暑そうにあおぐ動作をしていました。
太陽の暑さにやられている人を表現していたのです。(下写真参照)
面白いですね。

暑い体育館での授業でしたが、授業中は暑さを忘れて、これまで体験したことの無い未知の授業内容に真剣に、楽しんで取り組んでいました。

次回はどんな動きが出てくるのか楽しみです。

レポ班 松岡







2012年9月10日月曜日

9/10 伊藤千枝さん 5日目


今日も前回に引き続き、2クラス合同授業が行なわれました。
前回とはクラスの組み合わせが違い、子どもたちにはまたまた新鮮な授業になったかもしれません。

まずは、ウォームアップ。これは、引き続き同じ内容のものでした。身体をごしごしこすり、伊藤さんの真似っこをしました。

次に、いろいろなモノへ変身していきました。最初は、生き物シリーズ。犬やうさぎ、へび、ゴキブリ、かまきり、カブトムシ、なめくじなど様々な生き物に変身しました。「ワニってどんなだった?そうそう、口が大きいんだよね」という風に、伊藤さんからこっそりヒントが提示されます。その言葉を手がかりに子どもたちは各々、時に数人で課題に取り組んでいました。生き物の次は、乗り物です。自転車、飛行機、自動車。ここでの難問は、乗り物に乗った人を表現するのではなく、乗り物そのものを表現すること。最後は、食べ物シリーズでした。ソフトクリーム、プリン、納豆、おみそ汁。おみそ汁は、1人1つの具材を担当してチームで表現使用としているチームが多かったです。円陣を組んでお椀を表現し、自分たちの帽子をその中に入れて具に見立てている男の子のチームもありました。

そして、今日のメインイベントは伊藤さん振付の「しまじろうのわお!みんなでやるたいそう」をみんなで踊ってみること。まずは、伊藤さん、アシスタントの梶原さんのデモンストレーション。それまで賑やかに踊っていた子どもたちは、静かに集中して食い入るように見ていました。それから、振付を頭から覚えていきました。1つ1つの振りを詳しく説明しながら1回、伊藤さんのアカペラで1回踊った後、いよいよ音楽に合わせて踊りました。2回の確認だけで踊るのは1年生には難しいかな、とも思ったのですが、そんなことは取り越し苦労でした。子どもたちは音楽に合わせて、楽しそうにしっかり踊っていました。「こんなに短時間で振付を覚えた1年生ははじめて!真似っこをずっとやってきた成果ですね。」と授業が終わってから伊藤さんが話されていました。





















次回は、少し時間があいて10月です。


レポ班:梶本はるか


*伊藤さん振付「しまじろうのわお!みんなでやるたいそう」はこちらでご覧頂けます。

2012年9月9日日曜日

9/6 矢内原さん2日目



夏休みをおいて3ヶ月近く振りの授業です。
この数ヶ月の間に子どもたちが大きくなってる!講師たちと身長が変わらない子もいました。 

さて、授業は軽いウォーミングアップからスタート。 HipHopの動きも少し入っていました。

 今日のメインテーマは「重たい身体と軽い身体」 。

まずは体育館の端から端まで重たい身体、軽い身体でそれぞれ移動していきます。

重たい身体ではほとんどの子どもたちが這って移動し、軽い身体では両手、踵を上げてふわふわと移動していきます。イメージに対する共通認識の面白さを実感しました。

そして次は重たい身体からだんだん軽い身体になるという組み合わせ。
重いと軽い、それぞれをスポットで表現することはできていますが、だんだん…という変化の過程を表すのは難しそう。
でもそれがダンス創作の重要なところでもあります。
ポーズからどのように変化して次のポーズへいくのか。

後半は4人グループでの実践です。
重い人と軽い人が同時に動き、軽い人は重い人を乗り越えていきます。
そしたら今度は重い人と軽い人の役割交代です。

みんなが毎回同じ乗り越え方にならないよう、同じポーズにならないよう、講師の矢内原さんは言葉掛けを頻繁にしていきます。
「同じにならないように!」

更に参考になるようにと、様々なポーズの写真を子どもたちに見せました。


矢内原さんの熱心な言葉掛けを聞いて、子どもたちは一生懸命考えます。
限られた短い時間で、独自のものを作り出すのは大変な作業です。

創作時間には講師やアシスタントも積極的に子どもたちの中に入ってアドバイスをしていきます。
「さっきはこう乗り越えたから次はどうしたらいい?」
「じゃあ次は身体の向きを変えてみよう」

乗り越え方一つにしても、足を乗り越えるのか、頭を乗り越えるのか、様々です。
床に横たわる重たい人も、仰向けなのか、うつ伏せなのか、他の重たい人と組合わさるのかバラバラなのか、動きのバラエティは非常に多岐に渡っています。

4人1グループでの発表が一通り終わった後、次は2つのグループを一緒にして、互いの発表で行った動きを教え合い、参考にします。
それからまたそれぞれのグループに戻って、教わった動きを参考に再度作ります。

他人から得た動きを取り込んで、自分の創作に生かすのです。

これは非常に重要な創作方法です。
先人の言うところの換骨奪胎ですね。

他のグループから得て、さあどうなるか…というところで今日はおしまい。

次回は、続きを行い、12月の発表会に向けたテーマに沿った動き作りに取りかかるそうです。

ダンスのテクニックを知らなくても、方法論を持っていればダンスを作ることができます。子どもたちや先生に、小学校の授業だけでなく、今後のダンス活動に是非生かしてもらうことができたら…と考えます。


レポ班 松岡





2012年9月7日金曜日

9/7 伊藤千枝さん 4日目


今日は2クラス合同授業が行なわれました。

授業の前に、今日は周りをよく見て踊りましょう!と伊藤さんから注意事項。

まずは、ウォームアップ。昨日までと同じ内容でも、人数が増えるとまた違った面白みが出てきます。友だちの背中をさする列が昨日よりも長くなっていたり、ゴロゴロするとすぐ友だちにぶつかったり。子どもたちは昨日と違う空間を楽しんでいるようでした。

次に、○本足の動物になっていきました。まずは、4本。次に9本。どんどん増えていき、24本、37本。○本足の動物になるために、少人数で静かに研究を重ねるグループ、大所帯でにぎやかに挑むグループなど、子どもたちは各々に課題に取り組んでいました。さまざまな形態が出てくるのも、大人数の醍醐味なのだなと感じました。

それから、真似っこ大会。2人組で昨日の復習から。1人が人間、1人が鏡になって真似っこします。それから、4人グループになって1〜4の番号を決めました。伊藤さんが「1」というと、「1」の人がリーダーになり、他の3人がその真似をしていきます。2人組の時と4人組の時とでは、リーダーの意識が変わるようでした。1対1の時よりも真似する役割の人のことを見て待つ、ということをしている子どもが多かったように思います。

次回は、来週月曜日。次回も2クラス合同授業です。

レポ班:梶本はるか

2012年9月6日木曜日

9/6 伊藤千枝さん 3日目

2学期がはじまり、今日からSCHOOL OF DANCEの後半戦もスタートです。

1年生4クラスを対象に、伊藤千枝さんの授業の3日目が行なわれました。
久しぶりに会う1年生の子どもたちは、夏休みを経て、心も身体もちょっと大きくなっているように感じました。子どもの成長って凄いなぁとしみじみ。

ウォームアップは前回同様、身体をこすったり、床をゴロゴロしたり。伊藤さんが「これ覚えてる?」と聞くと、「覚えてるー!!」と元気な子どもたちの声が返ってきていました。

次に、動きの真似っこをしていきました。伊藤さんの動きを真似っこ、アシスタントの梶原さんの動きを真似っこ、そして担任の先生の動きを真似っこ。最後は担任の先生のかっこいいポーズ。

人の真似っこの次に、今日はモノの真似っこをしました。タオル、ボール、新聞紙。どれも子どもたちの身近なものです。タオルの真似っこ?と最初は不思議そうにしていた子どもたちも、伊藤さんがタオルをゆらゆらさせると、自分たちの身体をゆらゆら。すぐにタオルになりきっていました。デモンストレーションの後に、2人組になって、モノを動かす役とモノの真似っこをする役に分かれ課題に取り組みました。中でも盛り上がったのが、新聞紙です。折る、くしゃくしゃにする、振り回す、びりびり破く、丸める、、、それぞれが自由に新聞紙で遊び、パートナーはそれに合わせて真似っこ。破かれて2枚になった新聞紙をどうやって一つしかない自分の身体で真似っこするか、真剣に悩んでいる子どもたちの姿が見られました。






















次回は明日です。明日からは2クラス合同の授業。さてさて、どうなるでしょうか。楽しみです。

レポ班:梶本はるか