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2015年9月29日火曜日

9/29(火) 梶本はるかさん・北尾亘さん いぶき野小学校 最終日

最終日は2限が2クラス、3限が3クラス、そして4限は学年合同での実施、そして発表です。この日の実施は梶本さんとアシスタント高谷、米田2人の3人でのぞみます。

2限3限はクラスに分かれて今までの実施での内容に肉付け輪郭付けをしていきました。
まずクラスごとに円をつくり動きのリレー。声を出しながら身体を動かしたり、足や手で音を出したり、今まで梶本さんのまねっこで一緒に動いてきたことを今度はひとりひとり友達に伝えていきます。これまでの実施で言葉や音を出しながら身体を動かす楽しさをすでに実感しているからか子どもたちはどんどん動きを友達に伝えていきます。




今度は3回目でクラスごとに作った動物園の復習。動物園と身体の一部で描いてから、好きな動物になっていきます。
飼育員さんにえさをもらったり、同じ動物になってじゃれたり、強い動物同士で格闘したり、動物になるのに夢中になりながらも友達同士でいつもの人間同士とは違った(笑)ふれあいが生まれていきました。
また、動物たちが食べる草になったり、そびえ立つ木になったり、動物以外の物になってその様子を楽しむ子も。賑やかでオリジナリティ溢れる動物園が出来上がりました。

さて締めくくりは”亘ダンス”の復習です。これはもう言うまでもなくバッチリ。あとは4限を待つばかりです。




さあいよいよ4限目、初めての学年合同でのダンス!!
160人の子どもたちは元気いっぱい、覚悟はしていたものの圧倒される勢いです。
4限の途中から、保護者の方々や2年生が発表を楽しみに体育館に入ってきます。
学年全体で取り組むワークと発表の境目をなくして、子どもたちがワークに取り組む様子を見てもらう形となりました。


まずは体育館の線に沿って学年で一つの四角を作ります。何と160人で動きのリレーに挑戦!!最初から最後まで伝わるのに時間がかかってしまうのではという不安もなんのその、どんどん動きが伝わっていき、待っている間もどこに動きか伝わっているのか興味津々な子ももいるくらいです。なんと3周も動きをつなげることが出来ました。
次はクラスごとに四角の真ん中に集まり動物園をつくります。
これはクラスごとに色の違う動物園となり、他のクラスを見ることで、「あ、こんな動物も出来るんだ!」「こんな風に見えるんだ!」と発見もあったようでした。




そして最後は音楽に乗せた”亘ダンス”。160人のエネルギーが体育館いっぱいに炸裂。
ポーズのあとの「ありがとうございました!」で発表を締めくくりました。




発表が終わってどこか清々しい顔の子どもたち、「私たちは普段劇場で踊っています。ダンスだけでなくてもいいので、いろんな本物を沢山見てね。」という梶本さんの言葉が印象的でした。






最後は「ダンス大好き!!」のかけ声で集合写真。4日間でダンスの種がみんなに植わっていたら、そしてどんどんその種が芽吹いて育っていってくれたらと願います。


(記録:米田沙織)

photo by bozo









2015年9月24日木曜日

9/24(木) 梶本はるかさん・北尾亘さん いぶき野小学校 3日目

2回目の実施から2週間空き、梶本さん北尾さん2人そろっての実施となります。
校門に向かっている私たち一行を見つけた1年生のみんなはクラスから一生懸命手を振ってくれます。教室の外には夏休みに育てた朝顔が最後の花を咲かせていました。

北尾さんとは3週間ぶりにあう子どもたち。今日は北尾さんがリーダーとなって進行します。
まずは一回目に振付をした、音楽に合わせたダンス。”亘ダンス”の復習と練習です。先生方も一緒に覚えてクラスで練習して下さったそうで、復習はばっちり!
「ダンスと音楽は仲良しだから、音に合わせて楽しんで!」と北尾さん。
さらに、前の人から後ろにどんどんつながっていくウェーブが追加されました。波を後ろまで届けるのは一人では成立しません。『クラスで力を合わせて!!』と北尾さんからかけ声に子どもたちは波を伝えていきます。
ウェーブが追加されて1曲まるごとの構成が完成!!




29日の最終日の発表に立ち会えない北尾さんは「最後にもう一つダンスの種を蒔いていきます。その種をみんなで育てて花を咲かせて下さい。」と子どもたちに伝えて最後のワークに取り組みます。

まずは自分の名前を身体で書いてみよう。と手や足だけでなく大きく身体を動かして名前を書いていく北尾さん。子どもたちも自分の名前を書いていきます。
「次はみんなで動物園をつくろう!!」と動物になる北尾さん。子どもたちは私はこれ!僕はこれ!とつぎつぎと声に出して好きな動物になっていきます。
「動物園にいるのは動物だけかな?」との問いかけに、「飼育員さん!」「お水!」「柵!」子どもたちから沢山の声があがります。「じゃあ次はそれになってみよう!!」動物や飼育員さん、電灯などなど、、
さらには、なりたい物の名前を身体で書いてから変身するというルールも加わり、いよいよ動物園が出来上がっていきます。





こうして一つの取り組みの中にいろいろな要素が加わっていき、まさに種を蒔いていったという印象。発表まではもちろんその先も種を育てていって欲しいという想いで駆け抜けた時間だったと思います。

(記録:米田沙織)

2015年9月21日月曜日

9月9日(木)3.4時限、台風18号による大雨に見舞われる中、保土ヶ谷区にある横浜市立岩崎小学校にて梶本はるかさんによる第一回目のダンスの授業が行われました。
今回初の試みとして、岩崎小学校と緑区のいぶき野小学校での実施は梶本はるかさんとダンスカンパニー〈Baobab〉主宰の北尾亘さん、2人のアーティストが共に授業を組み立て、実施します。
岩崎小学校では、3回目と4回目の授業で北尾さんが加わりますので、乞うご期待。

受講者は台風だろうと元気いっぱいの2年生!1時限に1クラスという、比較的少人数での実施です。
子供たちは緊張した面持ちで列になって体育館に入場し、先生の指示の元体育館の中心に集まり、体育座りで待機。
そこへ突然jazzyな音楽がかかり、梶本さんのダンスが緩やかに始まりました。子供達は暫し呆気に取られながらも、ダイナミックな梶本のダンスに大いに喜んでいる様子。
アシスタントに入ったSODメンバーの高谷も加わり、子供達に大接近しながらダンスを披露。突然始まったダンスに興奮しながら、「面白そう!」「なんだこれ!」と声をあげる子供もいました。
私たちは先生では無いので、私の事ははるちゃんと呼んでね」と梶本さん。
「今のはダンスなの?」という子供達の問いかけに対し、「はるちゃんはダンスだと
思っているよ」等、子供たちの方から沢山の言葉が飛んで来ました。
梶本さんによる子供たちへの挨拶や問いかけから、自然な流れで動きを模倣するウォーミングアップへ移行。動きと言葉を合わせた動作に、食い付きながら付いていく子供たち。
「おにぎりぱくぱく」「足を洗おうごしごしごし」「あれは誰だ!」全身を使った模倣により、すっかり身体は温まった様子。 





次は〈幸せなら手を叩こう〉の音楽に合わせて手を叩き、足を鳴らし、お友達と指鳴
らしやウィンクをしたり。最後には大きな円になって一斉にジャンプ。
大汗をかきながら、子供たちはまだまだ元気な様子です。
次のワークは2人組を作り、1人が身体で作った輪をもう一人がくぐり抜けるというもの。ブリッジをしたり、走ってくぐり抜けたり、工夫をこらします。。

人数が増えると出来る形も増えていく!4人で一つの輪を作ったり、8人で複雑なトン
ネルを編み出したり。




最後に各グループの発表を行うも、可動式のトンネルや複雑なルートの輪、素敵な題名を付けてくれたりと、どのチームも身体をめいっぱい使い、個性豊かな仕上がに発表の後は温かい拍手でしめくくりました。
最後はまた梶本の動きの模倣に戻り、身体をさすりながら「ありがとうー」とクールダウン。この後は給食の時間が待っています。
梶本さん、SODメンバーも子供たちと一緒に給食を頂く。
次回は2日後の9月11日。今日を経て、子供たちの中の身体やダンスへの向き合い方は変わるのだろうか。取りこぼさずに発見していきたいです。





2015年9月1日火曜日

9/1 梶本はるかさん・北尾亘さん いぶき野小学校 1日目

いぶき野小学校 一日目

今回、いぶき野小学校・岩崎小学校の2校はダンサー・振付家の梶本はるかさんと北尾亘さん、2人のアーティストが共同で授業を組み立て、実施する新たな試みを行っています。
梶本さんは、ソロでの作品創作やプロジェクト大山での活動を中心にされているアーティストです。小学校教諭免許を所得し、学校現場に関わりながらダンス教育のあり方を探っています。
北尾さんはダンスカンパニーBaobab(http://dd-baobab-bb.boo.jp/index.html)の主宰として活動されています。俳優としての演劇作品への出演やソロ作品の創作、ワークショップやアウトリーチ等さまざまな角度から舞台芸術、ダンスに関わっているアーティストです。
お二人のそれぞれの視点・手法を持ち込み、子どもたちにとってより触れ幅の大きい豊かなダンスを経験してもらうことを目指しています。

いぶき野小学校での実施が 9/1 一足先にスタートしました。
今回はアーティストの梶本さん、北尾さん、アシスタントにスクールオブダンスから高谷、米田が入ります。
授業を受けるのは1年生160人5クラス。4限5限を2クラス・3クラスに分かれて実施しました。

授業は挨拶もなしに突然音楽が流れ始め、アーティストによるパフォーマンスからスタート。子どもたちは今まで観たことのない身体の動かしかたをしながら踊る姿をみて驚きと興味と喜びでいっぱいの様子でした。
挨拶と自己紹介で初めてアーティストの声を聞く子どもたち。いぶき野小1年生の学年目標は『大好き』
「学校」「大好き!」「友達」「大好き!」「勉強」「大好き!」の掛け合いの後、

「ダンス」も「大好き!」

になろう!!と授業がスタートしました。


まずは梶本さんがリーダーになってまねっこしながら身体を動かす準備体操。
声を出しながら身体を動かしていく梶本さんに子どもたちは無邪気にまねっこしながらついてきます。大きな声を出しながら身体を動かすことで、身体も心もほぐれていきます。
リーダーが北尾さんにバトンタッチすると今度は「声を出さないでまねっこしてみよう」と子どもたちに投げかけます。完全にテンションがあがった子どもたちには静かにしているのは難しかったようですが、同じワークでも違ったアプローチをすることで経験できることも違ってくる可能性を感じました。

次の取り組みは北尾さんがリーダー。音楽に合わせて振付を踊ります。ただ音やカウントにあわせて身体を動かすのではなく、振りのひとつひとつに”海中に潜る””窓を拭く””綺麗に拭けたかチェックする”
など、イメージと動作を結びつけていきます。
イメージを伴いながら身体を動かすことで、今までとはちがった感覚で音楽と踊ることができたのではないでしょうか。予想以上の集中力で振付もどんどん進んでいきました。
「次ははるちゃん(梶本さん)がリーダーだから楽しみにしててね。今日やった振付忘れないでね。」
と次回への期待と宿題を残しつつ、初日の授業は終了。

人数の多さに驚きながらも、先生方のご協力のもと、子どもたちの興味と集中力で無事に1日目を終えることが出来ました。

(記録:米田沙織)