いぶき野小学校 一日目
今回、いぶき野小学校・岩崎小学校の2校はダンサー・振付家の梶本はるかさんと北尾亘さん、2人のアーティストが共同で授業を組み立て、実施する新たな試みを行っています。
梶本さんは、ソロでの作品創作やプロジェクト大山での活動を中心にされているアーティストです。小学校教諭免許を所得し、学校現場に関わりながらダンス教育のあり方を探っています。
北尾さんはダンスカンパニーBaobab(http://dd-baobab-bb.boo.jp/index.html)の主宰として活動されています。俳優としての演劇作品への出演やソロ作品の創作、ワークショップやアウトリーチ等さまざまな角度から舞台芸術、ダンスに関わっているアーティストです。
お二人のそれぞれの視点・手法を持ち込み、子どもたちにとってより触れ幅の大きい豊かなダンスを経験してもらうことを目指しています。
いぶき野小学校での実施が 9/1 一足先にスタートしました。
今回はアーティストの梶本さん、北尾さん、アシスタントにスクールオブダンスから高谷、米田が入ります。
授業を受けるのは1年生160人5クラス。4限5限を2クラス・3クラスに分かれて実施しました。
授業は挨拶もなしに突然音楽が流れ始め、アーティストによるパフォーマンスからスタート。子どもたちは今まで観たことのない身体の動かしかたをしながら踊る姿をみて驚きと興味と喜びでいっぱいの様子でした。
挨拶と自己紹介で初めてアーティストの声を聞く子どもたち。いぶき野小1年生の学年目標は『大好き』
「学校」「大好き!」「友達」「大好き!」「勉強」「大好き!」の掛け合いの後、
「ダンス」も「大好き!」
になろう!!と授業がスタートしました。
まずは梶本さんがリーダーになってまねっこしながら身体を動かす準備体操。
声を出しながら身体を動かしていく梶本さんに子どもたちは無邪気にまねっこしながらついてきます。大きな声を出しながら身体を動かすことで、身体も心もほぐれていきます。
リーダーが北尾さんにバトンタッチすると今度は「声を出さないでまねっこしてみよう」と子どもたちに投げかけます。完全にテンションがあがった子どもたちには静かにしているのは難しかったようですが、同じワークでも違ったアプローチをすることで経験できることも違ってくる可能性を感じました。
次の取り組みは北尾さんがリーダー。音楽に合わせて振付を踊ります。ただ音やカウントにあわせて身体を動かすのではなく、振りのひとつひとつに”海中に潜る””窓を拭く””綺麗に拭けたかチェックする”
など、イメージと動作を結びつけていきます。
イメージを伴いながら身体を動かすことで、今までとはちがった感覚で音楽と踊ることができたのではないでしょうか。予想以上の集中力で振付もどんどん進んでいきました。
「次ははるちゃん(梶本さん)がリーダーだから楽しみにしててね。今日やった振付忘れないでね。」
と次回への期待と宿題を残しつつ、初日の授業は終了。
人数の多さに驚きながらも、先生方のご協力のもと、子どもたちの興味と集中力で無事に1日目を終えることが出来ました。
(記録:米田沙織)