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2015年11月18日水曜日

11/16 Co.山田うん 1日目

今年で連続して4年目の実施となる西寺尾小学校でのCo.山田うんによるワークショップ。全国的に見てもあまり例のない、小学校とアーティストの継続的な取り組みが行われています。

今年度も5年生3クラスを対象にワークショップを開催。3日間の授業を経て4日目に地域の劇場かなっくホールにて成果発表を行います。

朝、慣れた足取りで駅から小学校へ向かいます。教員の方々と「今年もよろしくお願いします」と挨拶を交わし、体育館へ。常時10人を超えるダンサーが在籍するCo.山田うんでは、メンバー三人一組でチームを編成してアウトリーチ活動を行っています。今年の講師は昨年度から引き続き、川合ロンさんと広末知沙さん、小山まさしさん。三人は子どもたちを待つ間、身体を暖めながら空間に馴染ませていました。

子どもたちが元気よく体育館に入ってきます。挨拶、自己紹介を済ませたら早速音楽に合わせて踊りが始まります。ロンさんの真似をしながらウォームアップ。
昨年度のかなっくホールでの発表を観たせいか、子どもたちはみんなやる気満々です。

円になり、隣の人に色んなものを渡していきます。「挨拶」「プレゼント」「見えない何か」「オリジナルな動き」何周もする内に子どもたちの反応もどんどん速くなり、動きものびやかに。「プレゼントを渡すときみたいに、気持ちを大切にしてね」「もっともっと人とかぶんないような動き、やってみて!」と声をかけるロンさん。
渡すワークの発展で、クラス全員で一列に並び、動きの伝言ゲームをやります。「同じものを伝えようとするのに全然違うものになってしまうね。面白いね。どうせ変わっちゃうならもっと変なものに変えてみよう!」と、全員がそれぞれオリジナルなアレンジを加えながら伝言していきます。

授業時間も残り10分、というところで「振付けをやりまーす。サクッと教えるからサクッと覚えてね」とロンさん。約1分のダンスの振付けも隣同士で助け合いながら覚えていました。

授業が終わったあとも三人は大人気。昨年度ワークショップを受けた6年生も窓から「元気〜?」と挨拶していました。

さて、最終日にはどんなダンスが観られるのでしょうか。


(レポート:政岡由衣子)

2015年10月22日木曜日

10/22(木) 小野寺修二さん 勝田小学校4日目

4日目、いよいよ発表に向けて構成を組み立てていく作業です。

3限目はまたまた教室を飛び出してなんと屋上へ!!
晴天のもとオープニングシーンが出来上がっていきます。
小野寺さんはすっかり演出家の顔。声がけも前3日と雰囲気が変わり鋭さが増しています。ワイワイと賑やかな子どもたちもその空気をすぐ感じ取り、小野寺さんの演出に応えようと一生懸命取り組んでいました。

屋上は日光が強すぎて、、中庭で再開。そして、4限目は体育館に移動、本番の場所で更に構成を固めていきます。
今までの取り組みの中でそれぞれのワークを一人一人が取り組んで来た分、発表でも一人一人主役になれるパートが渡されていきます。子どもによって得意不得意やお気に入りのパフォーマンスがあり、小野寺さんはそれをちゃんと汲み取って演出に組み込んでいきます。子どもたちは順番を覚えたり、一人で舞台に立つということにまだ慣れていないようですが、それぞれの見せ場に照れたり喜んだり楽しんだりする姿に、素敵な発表になる予感をびしびしと感じました。

アーティストの姿勢を崩さない小野寺さん、全体を丁寧にフォローしていく藤田さん、子どもたちに大人気の王下さん、抜群のチームワークが子どもたちの顔をどんどん真剣に変えていきます。優しく接するだけが、子どもと向き合う姿勢ではないということに気付かされる時間でした。

音楽も加わって作品はまだまだ進化しそうです。発表ギリギリまで作品創作は続きます。


(記録:米田沙織)

2015年10月21日水曜日

10/21(水) 小野寺修二さん 勝田小学校 3日目

前回7月7日の実施から3ヶ月と少し間が空きまして、ここから連続3日間、最終日には他の学級の子どもたちに成果を披露します。
今回からアシスタントに王下さん(ワンちゃん)も加わり、発表に向けて加速していく予感を感じながら学校へ向かいます。

学校につくと子どもたちは中休み中、小野寺さんご一行を見つけると嬉しそうに駆け寄って来ます。中には「発表は何をやるんですか!?」と勇み立つ子どもまで(この子は後にエンターテイナーとあだ名がつきます。)

ワンちゃんの自己紹介が終わったら、小野寺さんはiPadを取り出していろいろな音を出していきます。サイレンや拍手、びよよよ〜んといった効果音、その音に合わせて身体を動かしていきます。一人が発明した動きをみんなでまねっこしたり、音に合わせて身体を動かす面白みに子どもたちは準備万端。
次は教室を飛び出して中庭での青空授業です。中庭では前回の2回で行ったワークをもう一度挑戦しつつ発展させていきました。
鞄を使ったマイムや、一人が額縁を持ってそれを覗くと回りの人がストップして絵になるという、ストップモーション。
1回目の実施から続いて、小野寺さんは必ず全員ひとりずつに取り組むよう促し、ひとりひとりの体験を大事にしているのが印象に残りました。子どもたちは遊ぶ感覚で身体と向き合い、それを楽しんでいるようでした。


次の時間は体育館に移動します。
次は黒い大きな布を取り出して、小野寺さんが王下さんが広げて持ちます。
すると藤田さんは黒い布から上半身だけだして、エレベーターのように降りていきます。
降りるだけではなく、上ったり、横移動したり、、、そうです、あのエレベーターのマイムです(正式名称があっているかはわかりませんが。)
子どもたちも先生方もその様子を見て感嘆の声をあげます。

さっそく子どもたちも挑戦。今回も一人ずつ挑戦をしていきますが、ゆっくり身体を動かしてエレベーターを降りていくのに苦戦する子も。小野寺さんはそれをじっくり見つめ、ひとりひとりにアドバイスをしていきます。何回も挑戦して、出来るようになると、小野寺さんは今度はそれにストーリーをつけていきます。この数十分で子どもたちがめきめき素敵になっていく姿にびっくり。
練習して上手になる達成感やストーリーが展開していくことの楽しさ少しでも伝わっていると良いなと思いました。

どんどん変わっていく子どもたち、発表が楽しみです。


(記録:米田沙織)