横浜市立西寺尾小学校5年生の2日目です。
この日は胸に児童それぞれが考えたダンサーネームが書かれたシールを貼って体育館に集まりました。可愛い名前から笑ってしまう名前まで様々で、それぞれの個性が光りました。
挨拶と共に児童から「習ったステップや円の動きを上手くする」という目標が出されました。1日目に行った、64人の仲間と息を合わせて円の構成を作ることがとても難しかったようです。
はじめは曲に合わせて手足をブラブラと脱力したところからスタートし、歩いていきました。歩くだけでもたくさんの種類があることを確認し、細く歩いたり、後ろ向きに歩いたり、横向きに歩いたり「歩き方が変わると視界も変わり、気をつけるポイントも変わる」と気づいた点をみんなで共有しながら進めていきました。
その後、童謡「手のひらを太陽に」に合わせて、講師の作ってきたバリエーション豊かな振付を踊りました。歌詞とリンクした振付けは、見ただけで模倣が可能な内容で、とても生き生きと踊る様子が見られました。
身体が温まってきたところで前回の振付の確認をしました。2日目ということもあり、振付が徐々に身体に入ってきて、少しずつ自信を持って踊るようになった児童が見られるようになってきました。少しの余裕が出てきた頃、今回の振付曲である校歌を歌いながら踊ることもできてきました。踊りの最後の自由な決めポーズ「変な虫のポーズ」も、初日は恥かしがる様子が多く見られましたが、自分のポーズを積極的にアピールする児童も出てきました。
休憩を挟み、円になって伝言ゲームをやりました。横の仲間に言葉を伝えるゲームに3回挑戦しましたが、中々正しく伝わらず、相手に正しく伝えることの難しさや大切さを講師のロンさんは伝えたかったのだと思います。
次に言葉を使わず身体で伝達することに挑戦し、まずは小さい動きのポーズから、少しずつ動きを大きく激しいものにしていきました。動きの大きさに比例して場が盛り上がり、自然と言葉が出てしまうほどでした。
最後は円の中心に一人ずつ出て即興(自由演技)で踊りました。それぞれの得意な動きや得意なスポーツをヒントに60人以上の仲間が見ている真ん中で自由演技が始まりました。仲間が踊ると「フー!!」「イエイ!!」など周りの児童からも歓声が上がり、児童たち自身で「円の中で何をやっても大丈夫」という雰囲気を自然と作っていたことに驚きました。恥ずかしがる児童もいましたが、周りの応援もあり全員が人前で踊る経験をすることができました。
全員が踊り終えたところで「人と人との間を抜けていく」という動きに挑戦したところ、授業前半に行った円の伝達に比べ、相手との接し方やコミュニケーションの取り方が全く別物のように丁寧なものになっていました。
最後は初日と同様、「未知な生物のポーズ」で挨拶をして2日目の授業を終えました。
(記録 黒須育海)